最近は大きな病院に行くと「セカンドオピニオン外来」という診療科を見かけるようになってきましたね。

私たちは生身の人間なので、いつも元気!とは行きません。

風邪をひいたり、歯が痛くなったり、ちょっとした病気にはちょいちょいかかりますよね。

セカンドオピニオンとは

患者さんが自分の病気の治療を納得のいく形で受けることができるように、現在診療を受けている担当のお医者さんとは別に、別の医療機関のお医者さんに「第2の意見」を求めることです。

「意見を聞く」ということが目的なので、病院を変わらなければいけないという意味ではありません。

少し前(1990年代まで)までは、現在かかっているお医者さんではない方に診てもらう、意見を伺うなんてことは、なかなかできませんでした。

しかし、現在はQOL(生活の質)の向上から、積極的に活用されるようになっています。

 

お医者さんは万能ではありません。

特に最近は専門性が高くなっているので、「どんな病気でも診れるお医者さん」という方はいらっしゃいません。

「内科」といっても循環器、消化器、呼吸器など分かれていますし、消化器の中でも胃が専門、大腸が専門などというように細分化されているために「手術」をするかどうか、といった病気などの場合は特に何人かの「専門医」に意見を聞いて見た方が良い場合が良いです。

 

私のセカンドオピニオンの成功例

以前のブログでもお話しましたが、私は生まれつきの「内斜視&弱視」です。

見かけの問題だけでなく、機能的にもできるだけ小さいうち(2~3歳くらいまで)に手術することが望ましい病気です。

それは、視力を出すには小さい頃でないと難しい、という成長の問題があるからです。

しかし、父がかたくなに手術を拒否(万が一の失敗を避けて)したために、私は手術の適切な年齢を逃してしまいました。

片眼しか機能していない、というのも生まれつきなので特に大きな問題はないように思っていましたが、幼稚園の頃から外出するたびにいろいろな人(子供が多い)から「見てごらん!あの子の眼変だよ~」なんていう言葉を何度も聞くようになり、小学校に行く頃にはしっかり「からかい」の対象とされていました。

 

それにもめげず、何とか成人して眼鏡が合わなくなったので眼鏡のための処方箋を作っていただくために、ある眼科に受診しました。

すると、その眼医者さんから「眼の位置を治したら、映画女優さんにもなれそうですよ。せっかくきれいなお顔立ちなのに・・・」と言っていただいたのをきっかけに手術することにしました。

しかし、地元の大きな総合病院、有名な眼科など何件か受診しましたがどこでも「いつ、ご結婚されるんですか?手術してもまた元の位置に戻ってしまうから、写真を撮るのに必要な時に合わせて手術しましょう」と言われたり、「どうしてもっと早く手術されなかったんですか?今からだと手術しても長くて半年くらいしかもちませんよ。すぐに戻ってしまうので僕はお勧めしない」など、さんざんたる状況でした。

 

私はその時大学生だったので仲間の中に「他県の大学病院で妹が手術をした」という同級生がいて、「これでだめなら諦めよう!」と思い切って県外の大学病院を受診しました。

するとそこの教授は「僕のやり方で手術すれば成人でも戻りませんよ」とおっしゃっていただき、両親にも納得してもらって手術しました。

 

結果はOK!

 

既に30年以上経過していますが、眼の位置は正常です(視力は出ませんが)

あの時「戻るからやめておこう」と諦めていたら、結婚する際にも問題が起こっていたかもしれません。

 

やはり、手術するような大きな病気の時は、何件かの病院を受診して自分が納得いくところで手術をすべきですね。

セカンドオピニオン、本当に大切です!