新学期が始まりました!

 

真新しい制服にランドセルやカバンを持って学校へ行く子供たちを見ると、とても希望に満ちた気持ちになりますよね!

 

親なら「この子はどんな子どもになるんだろう?」という希望と不安の入り混じった気持ちで後ろ姿を見つめるものですよね。

 

私もそうでした。

 

しかし・・・

 

ある日突然、朝の登校時間になっても行こうとしない・・・

 

子どもには当然何らかの理由があるのでしょうが、親はただただ驚くばかりですよね。

 

「どうして?」「なんでうちの子が?」・・・

 

私も経験者です。

 

少しでも同じ経験をしておられる方のお役に立てたら・・・の思いでお伝えします。

不登校の子どもの親、何がしんどい?

よく「お子さん、しんどいですよね~」とお声がけいただきます。

 

確かに当事者の子どもはしんどいでしょう!

 

しかし、それを支える親(家族)も同じようにしんどいのです。

 

何がしんどいって・・・

 

いつになったら普通に学校へ行けるようになるのだろう?」という「不安」です。

 

不安」は本当にストレスですからね!

 

精神的にまいってしまう大きな要素です。

 

親の私がしっかりしなくては!」と頑張ってしまう親がほとんどです。

 

その頑張りも時が経てば「虚しさ」に変わり、どうしようもない「しんどさ」に襲われます。

 

これは、経験した方にしかわからないものかも知れません。

 

特に、自分の頑張りが子どもの不登校の改善に直結しないのが大きな原因です。

 

まさに「かゆいところに手が届かない」といった状況です。

不登校の子ども(高校生)の親は何がしんどい?

文部科学省の資料によると、令和元年度(2019年)の高等学校における不登校の状況は「生徒1000人あたり15.8人」という結果が出ています。

1.将来不安

「あと少しで大人になるのに、どうしてここで・・・いったいどうなるの?」といった不安です。

 

「中卒じゃあどうなるのか?」

 

「このまま引きこもってしまうのではないか?」

 

などなど、本当に「不安」でいっぱいになります。

2.自分を責める

「子どもがこんな風になったのは、私の子育てに原因があるのでは?」

 

「あの時、ああしとけば・・・」

 

「やっぱり、他の学校に行かせとけばよかった・・・」

 

などなど、特に義務教育ではない高等学校に関しては「子どもの意志」を十分に尊重したかどうかによって、この苦悩の深まりは違ってきます。

 

子どもが「行きたい!」といった学校ではない学校に進学させた場合は本当に苦しみます。

 

その理由が学費などの経済的なことであれ、単に親が行かせたい学校であったにせよ、「不登校」という事実には変わりないので、本当に苦しみます。

不登校の子どもの親にできることは?

子どもが「不登校」になると本当に親はあわててしまいますよね。

 

しかし、親だからこそできることもあります。

1.休息

まずは親も子どもも「休息すること」です。

 

「エッ??休ませてどうなるの?」と思われるかもしれませんが、「心底ゆっくりする」と意外にまたパワーがみなぎってくるものです。

 

さらに子どもにとって「家は安全な場所」と思えることで、親に対して「聞く耳」を持ちやすくなります。

 

「どうして行かないの?」と問い詰めたいところですが、まずは「休息」です。

 

それから次の段階に進みましょう。

 

2.子どもの意志を確認する

この段階にくるまで少し時間がかかる場合もあります。

 

子どもだって「普通にやりたい」という気持ちはあるのです。

 

何らかの理由でそれが難しくなってしまったのですから、親は「じっくりと待つ」必要があります。

3.学校との連携を密にする

子どもが行かなくなったことを学校に伝え、担任の先生から、または学校側の対応を待ちましょう。

 

学校で何らかの原因(いじめなど)があった可能性も十分考えられますから。

 

学校からの連絡内容によっては、学校側が積極的に対応してくださる場合もありますが、学校側が原因らしきことを見つけられない場合はあまり積極的な対応をしていただけないこともあります。

 

しかし、子どもに「その学校に行きたい!」という意志があるのなら、粘り強く学校との連携を取りましょう。

4.進路変更を考える

これは「すぐに」ではありません。

 

子どもの学校へ行く意思を確認したのちのことです。

 

子どもが「学校へ行きたい」というのであれば、元の学校へ継続して行くのが良いのか?「転校」という方法を取ったほうが良いのかをよく考え、親なりの考えをまとめてから子どもと十分に話し合います。

 

親の思いだけで学校へ行くことを勧めると、いずれまた「不登校」になる可能性が高くなります。

5.専門家の力を借りる

・精神科を受診する

子どもだけでなく、親も受診をお勧めします。

 

不登校になってしんどいのは子どもです。

 

しかし、支える親(家族)も本当にしんどいのです。

 

場合によっては「安定剤」などを処方していただいた方が楽に過ごせる場合もあります。

 

最近は本当に精神的な病気を引き起こしてしまうことが多いので、精神科医も「こんなことで受診して!」なんて怒られたりすることはありません。

 

もちろん、行ってみようと思う精神科の「口コミ」などはしっかりチェックしてくださいね。

・教育委員会の相談窓口に行ってみる

文部科学省でも「不登校への対応について」という情報を発信しています。

 

お住いの地域の教育委員会に相談に行かれると良いです。

 

窓口がありますので、遠慮なく相談されると良いと思います。

・学習について行けないことが原因かも?

学習教材なんて・・・とお思いかも今も知れませんが、意外にも学習でつまずいている場合も原因となります。

そんな時、こういった教材が役に立つこともあります。



 

不登校の子どもを育てた私の体験

私の息子は現在24歳です。

 

発達障害があるため、学校教育を受けさせるにあたって本当にいろいろ大変でした。

 

小学校1年生から不登校となり、日々が鉛色のような感じの生活でした。

 

学校側に障害をきちんと理解していただくことも難しく、私は泣きながら学校を出て帰宅したことも何度もあります。

 

小学校1年生でつまずいた息子の「不登校」は、学校に行けるときもありましたが、結局通信制高校に編入するまで続きました。

 

息子には「大学に行きたい!」という夢がありましたが、親の目から見て「とてもじゃないけど大学なんて・・・」という思いで、特別支援学校の高等部に進学させたのです。

 

1年生の時は、特別支援学校は通常の高等学校よりも学習時間が短いので「早く帰宅できる!」といううれしさからか、結構良いペースで通ってくれました。

 

しかし、2年生になると職場体験とか実習とかが始まり、本人の希望(大学進学)とは全く異なるため、4月の下旬からまた「不登校」になってしまいました。

 

親としては「障害もあり、不登校で勉強も今一つできていないのに大学進学なんて・・・」と勝手な思い込みで、息子の「大学に行きたい」という気持ちは知っていましたが、気付かないふりで「特別支援学校の高等部を卒業してどこかに就職してくれたら・・・」と勝手な道筋を考えていました。

 

本人の意志確認は本当に大切です。

 

本人が「大学へ行きたい」と強く思っているなら、道筋がつくのです。

 

大学進学をするためには「高等学校の卒業資格」が必要になります。

 

「障害があっても行ける高校は?」と必死に探し、パソコン好きの息子にはもってこいの通信制高校(通学はスクーリングの日のみ)を見つけ、転校させることに成功しました。

 

「家で学習する」というのは基本的に「不登校」が長かったので逆にメリットになりました。

 

しかも学校へ行くのは1年間で4~6日間だけ(スクーリングのみ)

 

本当に息子にはしっかり合いました。

 

そして高校は無事卒業し、今では通信制大学の学生となっています。

 

通信制大学は単位制なので、卒業に必要な単位がそろわないと卒業できません。

 

大学生になって7年目ですが、息子のペースで単位を取っています。

 

応援する親も大変ですが、家庭の中に普通に「笑顔」があふれる生活は本当に幸せです。

 

ぜひ、希望を持って「不登校」を子どもさんと一緒に乗り越えて欲しいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか?

 

これを書きながら思わず涙がこぼれるときもありました。

 

しかし、不登校=失敗としてしまっては前には進めません。

 

自信を失ってしまっては社会にも出られなくなってしまいます。

 

誰もが、命を受けた日から寿命を全うする日まで「輝いて生きる権利」があります。

 

子々孫々とつながってきた命です。

 

精一杯輝いて生きていきましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。