私自身、息子も「引きこもり」経験者です。

引きこもりの社会復帰の仕方、ご紹介します。

1.休養

引きこもっている期間にもよりますが、初期は「休養」です。

私の息子は小学校1年生で不登校になりました。

親は「子供が学校へ行かない」となるとあわてるんですよね~

私もそうでした。

「遅れるよ」とか「あれ?学校行かないの?」くらいは言いました。

しかし「どうして行かないの?」「休んじゃダメ!」とかは言いませんでした。

学校へ行かない=行きたくない(理由がある)と思っていたからです。

頑張って登校していても、どうしても行けないから休むとなっているんですよね。

まずは「休ませる」ことが大事です。

しばらくするとまた登校するようになることもあります。

この時の重要なことは「家庭は安全な場所」という状況にすることです。

「どうして行かないの?」「学校へも行けないって、いったいどういう子なの?」とか言って子供を責めてしまうと子供は、安心して過ごせる「居場所」を失ってしまうからです。

「居場所」を失うと「部屋から出てこない」などとなって、どんどん難しくなって行ってしまいます。

2.原因を探る

子供が休んでいる間に「原因を探る」ということをしていきます。

「いじめ」などが原因の場合は、学校や職場との話し合いが大切ですが、うまく行かないこともよくあります。

また、早い時期から専門家の力を借りることをお勧めします。

辛いのは本人だけでなく、その子供を支える家族も同じなのです。

信頼できる精神科医に相談しましょう。

どの精神科医が良いか分からなければ、ネットで調べることもできますし、行政にも相談窓口がありますから遠慮なく利用しましょう。

こうした第三者から思わぬ情報が入ることもあります。

3.リスタート

学校や職場と連携がうまく出来て対策を取れるようなら、無理せず少しずつ本人に働きかけてみましょう。

学校なら「給食だけ食べに行く」とか「保健室に登校する」とかです。

とにかく、元の場所に行くことができるかどうかを見てみましょう。

息子の場合は、「発達障害」に対する学校の無理解と非協力的であったため、元の場所への復帰は望めず「転校」という手段をとりました。

小学校・中学校の場合は義務教育ですが「何が何でも地元の学校へ行かなといけない」ということはないので、柔軟に考えることが大切です。

息子と同じような発達障害を子供の場合「フリースクールで過ごした」という方も多くいらっしゃいます。

親の方も「こうでないといけない」という枠を狭めすぎず、「これも有りよね!」というような価値観になることも重要です。

息子の場合、小学校は登校した日はほとんど遅刻でした。

中学校もきちんと朝から行けたのは中1の最初の1週間だけでした(;’∀’)

高等学校はそういった「通う」ということが苦にならない「通信制高校」を選びました。

私とは全く違う生き方をしていますが、「こういった生き方も有りよね!」と思うようにしています。

子供の経験から

引きこもりはできるだけ早く手を打つことが重要です。

「みっともない」とか「恥だ」とか思わずに、第三者の力を早期から借りることが重要です。

子供を見ていて「みんなと同じようにできない」ということにかなりの劣等感を持ってしまうようです。

子供自身の価値観も少しずつ変えていくことも必要です。

「学校、職場に行けない」≠「ダメ人間」ということをしっかり伝えていくことも大切です。

今現在も「淡々とどこかへ通う」ということが苦手な息子ですが、必要以上に劣等感を持つことなく生きていてくれることに感謝しています。

引きこもってしまった子供にとって、たった1人でも「理解者」がいてくれたら、ちょっとでもやってみよう、頑張ってみようという気持ちが持てるのだと思います。

支える家族も本当に大変ですが、いろいろな方の手を借りながら頑張りましょう。

最近は親同士の会などもありますから、勇気を出してそういったところへ行ってみるのも良いことだと思います。