今年も受験シーズンになりました!
2021年は、昨年から世界中でのコロナウイルス感染で日本も翻弄されてしまい、本当に受験生の方やご家族の方は大変な年だと思います。

自分だけの努力ではどうにもならないことですが、結果がうまく行けばまだしも、うまく行かなかったときは本当に悩まれると思います。

私は大学受験に失敗して、四浪を経験したアラフィフ女子です。

私の経験がお役に立つこともあるのでは?と思い、ブログの記事にしてみました。

何かの参考にしていただけたら嬉しいです。

受験に失敗してすぐの時、本人への影響

やはり一番感じるのは「挫折感、無力感」だと思います。

自分は何をやってもだめだ~」とか「自分なんてなんの役にも立たない!」とか・・・

こうしたマイナス感情からなかなか抜けきれない状況になるかと思います。

私の場合、人生すべてのことから拒否されたような感覚を持ちました。

 

私は息をしても良いのかな?ご飯を食べても良いのかな?」というような追い詰められた感覚です。

 

既にあの時から30年以上が経過していますが、私の受験の失敗は社会に対して何も影響していないのです。

「悪い、まずかった」と感じるのは自分だけなのです。

朝になれば太陽が昇るし、夕方になれば太陽は沈んでいくのです。

私一人の受験の失敗で社会が変わることは何もありませんでした。

失敗したので「落ち込むな!」と言っても無理ですが、かと言って過剰に自分を否定するようなことはする必要ないのです。

受験に失敗してすぐの時、家族への影響

子供の失敗は親やきょうだいといった家族にも影響します。

一番悩むのは「どういう風な言葉かけをしたら良いのだろう?」だと思います。

少し時間が経つと「どのような進路をとれば良いのだろう?」かと思います。

自分自身でない分、言葉かけにしても、進路にしてもまさに「かゆいところに手が届かない」といった状況になります。

家族としてできることには2つあります。

1.子供の気持ちを受け止めて見守る。

失敗して一番つらいのは子供本人です。

本人の性格などによって言葉かけなど接し方は変わりますが「あなたのつらさは十分わかるよ。一生懸命頑張ったのに本当に残念だったね。お母さんも本当に残念。」といったことを伝えてもらえると、「自分の頑張りは認めてくれてるんだ!つらい気持ちはわかってくれるんだ」という安心感が生まれ、気持ちが楽になります。

 

もし可能であるなら「私たちはどんなあなたでもあなたを信じてるよ!」ということを伝えてもらえると、追い詰められた感が和らぎ、気持ちが楽になります。

 

絶対にしないで欲しいのが「どうしてダメだったのよ!」と責めることです。

 

たとえ「勉強不足だよね」と思えても「勉強不足なんだから落ちて当然よ」みたいなことを言われると、本当に立ち直れなくなる可能性があります。

 

厳しい親にありがちな「叱咤激励」は、このタイミングではNGです。

 

2.子供の頑張りをほめる。

よく頑張ったね!」「ダメでもちゃんと家に帰って来てくれてありがとう」といった言葉かけをしてもらえると救われます。

「自分のことをちゃんと見てくれてる」「帰る家がある」と思えることで、少しずつ元気になれます。

厳しい親は「あそこがどうだった」「もう少し早くから頑張れば良かった」とか、すぐに反省を口にしてしまいがちですが、このタイミングでやってしまうと落ち込みが増すだけで良い結果にはつながりません。

批判したい気持ちをグッと堪えてもらえるだけで救われます。

 

人生の次のステップに進んだ時の影響

1.大学進学したとき

現役の学生よりは年を取っています。(当然ですが)

ただ、大学はいろんな方がいらっしゃいます。

特に、資格が取れるところは「いったん社会人になって大学に入り直してきた人」、「他の学部に行っていたが、合わないと感じて入り直してきた人」など、年の差は上の方だと自分の親の世代になる方もいらっしゃいます。

そうした意味では、「年の差」が学生生活に影響を与えることはほとんどありません。

 

ただ1点「記憶力」は負けます。

 

これは生物学的な問題なのでどうしようもありませんが、日々「1回聞けば、見れば頭に入った」というような吸水紙のような状態ではなくなるので勉強の仕方は注意が必要です。

 

それ以外は、特に男性であろうと女性であろうと問題はないと思われます。

現役で入ってきた学生よりも数年年上だと、逆に「頼られる」という面があります。

私も学部の代表をしたり「おかあさん」「ママ」などと呼ばれ頼りにされました。

実際、数年でも人生経験があるので物事をうまくこなす能力は勝っていたようです。

2.大学を卒業してから

就職ですが、私の場合医療関係なので年齢が上がっていても特に大きな支障はありませんでした。(資格の有無が問題なので)

ただ、男性と女性ではここからがちょっと違ってくるかと思います。

男性の場合

大学受験に失敗して数年浪人して現役で進んできた人と年数が違っていたとしても、今は昭和の時代のような「年功序列」「終身雇用」の企業はほとんどないので、卒後の頑張りで挽回できたり、抜きに出られたりできます。(実際に仲間は大きな問題なく過ごしています)

女性の場合

20代中盤になると「ライフイベント」が出てきます。

「私は気にしない」という方は良いかもしれませんが、そういうわけにも行かないのではないかと思います。

実際、私も母に「浪人して頑張るのは良いけど、『結婚』とかどう考えるの?」と1度だけ言われたことがあります。

その時は「どうしても合格してやる!」という思いだけで突っ走りましたが、周囲の同世代が結婚、出産などの「ライフイベント」をこなしていっているのを見ると「自分だけ・・・」という気持ちになりました。

実際、大学から一般へ出ようとしたときも「結婚はどうなってるの?」「付き合ってる人とかいないの?」と言われました。(今なら「性差別」となるから言われることはないと思いますが)

ただ、「性差別だ!」と息巻くのも当然ですが、「ライフイベント」がどうしても年齢に関係してくるので「自分なりのしっかりとした考え」を持っておくことは大切なことです。

何歳になっても結婚は可能ですが、妊娠・出産は「何歳でもOK!」とは行かないのが現実です。

体外受精を念頭に、若い時に「凍結卵子」をしておくなど方法はありますが、費用面、現実性など問題が多いのが現実です。

私の場合、結婚は30歳を過ぎて焦ってしました。

結果、失敗になりました。

「もう少し大学に早く入れば状況は違ったかな?」という思いはあります。

ただ、自分の目標、やりたいことを実現するために頑張って四年浪人して合格し、資格を取り少しの間でも満足して働けたので「目標達成」という意味では全く後悔はありません。

 

このことは今でも私の「支え」となっています。

まとめ

大学受験で失敗したときの心の持ち方(本人、周囲)や対応の仕方、そして見事自分の希望した大学に浪人を経て合格した後の影響などについて、私自身の体験を含めてお話しました。

今現在、苦しんでおられる方、見守っている方などの参考になればうれしいです。