中学校を卒業したら・・・
多くの人が高等学校へ進学するかと思います。
日本では、義務教育は中学校までです。
中学校を卒業してすぐに社会に出ても、何も悪いことはありません。
ただ、義務教育修了は最低限なので、就職した場合も、給料が安く抑えられることが多いということがあります。
同じ社会に出るなら、もう少し「学歴」を積んでから出る方が給料も高いところからスタート出来ますし、勉強して知識も増えますし失敗も減らせる可能性があります。
ただ、いろいろな理由で通常の通学型の高等学校(全日制、定時制など)に進学することが難しい場合もあるでしょう。
「通えないから」という理由だけで「高校進学」を諦めるのは安易です。
いろいろな理由で通いにくい部分をカバーしてくれるのが通信制高校です。
「通信制高校に通っても全日制の学校とは違うから意味ないんじゃないの?」と思われるかもしれませんね。
「高校を卒業した時点での差(就職など)」を見て行きましょう。
通信制高校を卒業したら就職に不利なるの?
1.通信制高校と全日制・定時制高校の就職率に差はあるの?
これは文部科学省のデータですが、就職率に関しては通信制高校と全日制高校との間は2%程度の差しかありません。
これだけ見ると大きな差はないように見えます。
2.通信制高校と全日制・定時制高校の就職は現実的に不利になるの?
通信制高校生と全日制・定時制高生の就職には「全く不利がないとは言えない」ということです。
卒業資格としては「高等学校卒業」ということでなにも変わらないのですが、就職の面接などで「通信制高校卒ということにマイナスイメージを持つ」面接官がいる、というのが現実です。
まさに「偏見」ですが、現実的にはあるようです。
しかし、これは「面接の受け方」をトレーニングすることで十分に挽回できます。
通信制高校を卒業して就職に不利にならないための対策はあるの?
1.自己ピーアールを上手にできるようにする
これは、就職に限ったたことではありませんが「人に対して自分をどう見てもらうか」ということで、人生のいろいろな場面で有利になったり不利になったりします。
例えば、大好きな人に「カッコよく見られたい」「可愛らしく見られたい」というときはどうしますか?
まずは服装などの見かけに注意するのではないでしょうか。
見かけに注意する
少しでもカッコよく見える服装、少しでも可愛らしく見える服装を一生懸命研究すると思います。
面接に行くときの服装には気を付けましょう。
派手な色の服や「個性をアピールしたいから」と奇抜なデザインの服をチョイスするのはやはりマイナスになる可能性が高いです。
よく考えてみて下さい。
面接官は自分と同年代ではありません。
きっとご両親の世代の方が多いはずです。
面接に向かう前にご両親に服装についてアドバイスをもらわれたら良いと思います。
「ダサい」とか思わないで素直に聞いてくださいね。
就職するためですから。
言葉使いに注意する
元気な声ではきはきと答えましょう。
小さな声でぼそぼそ話すのは「聞こえない」ですし、「やる気を感じられない」印象を持たれます。
また、若者で流行っている省略言葉なども使うべきではありません。
「ご両親にわかってもらう」というつもりで話しましょう。
いくら良いことを言っても、相手(面接官)に伝わらなければ意味がありません。
表情に注意する
できるだけ笑顔で受け答えするようにするべきですが、意地悪な質問などがあった時、ムッとする表情を見せると「感情的になる人だな~」と印象を悪くすることがあります。
「失礼な質問だな」と思っても表情を変えずに淡々と話せるようにトレーニングしておきましょう。
「短気は損気」ということわざもあるように、すぐにカッとなるのはよくありません。
いろいろ言われても、冷静に対応できるように日ごろから注意するようにしましょう。
2.進学して大学や専門学校を卒業してから就職を考える
学歴がさらに上がるので、就職はしやすくなります。
「通信制高校卒」ということにコンプレックスを持つ必要がなくなります。
大学や専門学校で更に自分のスキル(学問的なことや、技術的なこと)をあげることで自信を持って就職面接に臨めるようになると思います。
・まとめ
いかがだったでしょうか?
なかなか簡単には行かないものですね。
しかし、こうしたことを知っているかいないかで、対策の立て方が違ってきます。
実は私の息子も通信制高校の卒業です。
現在は大学に進学していますが、彼の同級生もしっかりと地元の有名スーパーに就職したり、インターネットビジネスで起業したり、ダンススクールに通いながらモデルのオーディションにチャレンジしている子など本当にいろいろな方面で活躍しています。
自分が努力したことは決して無駄にはなりません。
例え不登校(息子)であってもです。
「こんなことがやってみたい、チャレンジしてみたい」と思ったら、諦めずに道を探してください。
回り道のように見えても、実際には近道だったりするものですから。
迷ったり立ち止まっている方の背中を押すことができたら、この上ない喜びです。
最後までお読みいただきありがとうございます。