ここでは、ひきこもり主婦と呼ばれる人(呼べる人)にとっての「コロナ禍」がどのように影響しているかということについてお話します。
新型コロナウイルス感染が日本でも報告されて1年以上が経過しました。
新型コロナウイルス感染が人類に及ぼしている影響は相当なものですね。
今まで当たり前にできていたこと(人と気楽に飲食をしながら談笑する、人混みを気にせず出かけることなど)ができなくなりました。
自由を奪われたような感覚でもありますね。
「引きこもり主婦」にとってはこのコロナ禍はどうでしょうか?どういった点に影響が出ているのかを調べてみました。
引きこもり主婦のコロナ禍の影響は?
主婦の場合は見逃されやすい。女性のひきこもり事情
内閣府の調査で明らかになった61.3万人のうち4分の3が男性であったが、女性のひきこもりはどのような状況にあるのか。ひきこもる原因に男女差はないが、前出の深谷氏によると、やはり女性ならではのケースも散見されるという。 「主婦でも実質的にひきこもりに該当する人は多い。外出せず、家事をする以外自室から出ませんが、家事手伝いとされ見過ごされているのです」
もともと専業主婦の場合「在宅」が基本で、家事をこなす毎日であるため「買い物」や「支払い」など必要以外外出しない人が多いので「引きこもり主婦」となっていても気付かれない場合も多いようです。
外出することがもともと嫌いな場合を除いて、社会との接点が少なくなって精神的肉体的に病んでしまうような場合は、特に配慮が必要です。
現在のように「ステイホーム」と言われ外出を控えないといけない場合、「引きこもり」を助長させていることは間違いないようです。
引きこもり主婦にコロナ禍はどのようなことに影響しているのか?
1.もともとは引きこもり主婦ではなかった人の場合
・精神的な面:外出自粛を強いられるため気分の落ち込みなどが出てくる、夫や子どもがリモートワークで在宅となるため居場所がなくなりイライラする
・肉体的な面:外部の力(介護など)を借りにくいため負担が増える、3食の世話が必要になって家事労働が増える
2.もともと引きこもり主婦であった人の場合
・精神的な面:夫や子どもがリモートワークで在宅となるため居場所がなくなりイライラする
・肉体的な面:外部の力(介護など)を借りにくいため負担が増える、3食の世話が必要になって家事労働が増える
3.大きく問題になる点は何か?
・家事労働の負担が増えている
・精神的に不健康になりやすい
・女性というだけで「在宅」が当たり前に思われているので、精神的に不健康になろうと家事労働が増えようが周囲からわかりにくい
4.対策は?
・「主婦は在宅が当たり前」という概念を変えてもらう
・借りられる力があることを知る(行政的な面、医療的ケアなど)
相談窓口:厚生労働省ーみんなのメンタルヘルスー
まとめ
いかがだったでしょうか?
「コロナ禍」は本当にいろいろな面に影響を与えていることがわかりますね。
ただ、社会全体で「コロナ禍」を乗り切るためには、正確な状況把握が欠かせません。
「これくらいはやって当然だろう!」という思い込みを止めなければなりません。
家事労働などは時間制限もなければ、ゴールがありません。
掃除にしても洗濯にしても食事の準備にしても、一人分余分にすることになっても、周囲からの評価を得ることはまずありません。
通常の仕事であれば「残業手当」だの「出張手当」など「手当」として評価してもらえるのがほとんどですが、家事労働に関してはそれが非常に不明瞭なのです。
「やって当たり前」という感覚を誰もが持っているため、一人の主婦を追い詰めてしまうことに気付きにくいのです。
体調が悪い、イライラするという症状がある場合は特に要注意です。
主婦自ら声をあげられれば問題にはなりにくいでしょうが、なかなか声はあげられないのが現状です。
ぜひこうした主婦の実態も理解をして欲しいところです。
最後までお読みいただきありがとうございます。