昨年末に息子(22歳)が血液検査を受けました。

先日その結果をいただいたら「尿酸値」というのが高くなっていたため(正常値は7.0mg/dlのところが14.5mg/dl)、「高尿酸血症」と言われました。

主治医から「足の親指の付け根は腫れたり痛くならない?」と問われましたが、息子(知的障害あり)も私も思い当たるところがなく「特にはないです」と答えました。

すると主治医がさらに「一番有名なところなので聞いてみたんだけど、要は関節が痛くなったりしませんか?」と言われ、思わず「足首を頻繁に捻挫しています!」と答えたら、「本当に捻挫もあるだろうけど、頻繁に痛くなるうちの多くは高尿酸血症による関節炎が原因かもしれないね~」と言われました。

尿酸ってなに?

尿酸は物質の名前なんです。

尿が酸性とかとは関係ありません。

食べ物(プリン体を含むもの)から作られる尿酸は全体の20%くらいで、残りは体内で作られるエネルギーの燃えカス+遺伝子(DNAやRNA)が分解されることによってできる老廃物と言われています。

つまり、体内でのエネルギーが過剰だと尿酸が多くなるということです。

 

高尿酸血症とはどんな状態?

血液中の尿酸の濃度のことを尿酸値といいます。

この尿酸値が7.0mg/dlを超えると「高尿酸血症」と呼ばれます。

血液中の尿酸の濃度が高い状態が続くと、尿酸の結晶が身体のあちこちに沈着をはじめ「痛風発作」という激痛につながっていくだけでなく、腎障害や尿路結石など様々な症状が出始める非常に要注意の状態なのです。

「息子はこの状態なのか・・・」と正直ショックでしたが、ある意味納得できる面(極度の肥満)がありました。

通常誰でも「これは食べちゃダメ、それを食べるならちょっとだけね」なんて言ってると、最初は「自分の健康のため」と思って頑張れるかもしれませんがある日我慢によるストレス爆発で「ドカ食い」になったりしますよね。

息子も知的障害があるためいろいろな理屈は通用しません。

甘いのも辛いのもおやつも大好きですし、身体を動かすことが苦手なためにいつの間にかドンドン太ってしまい、気付いたら100kgを超えるようになってしまいました。

 

肥満と高尿酸血症は関係あるの?

最近、高尿酸血症が高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を合併しやすいということがわかってきました。

生活習慣病の基礎的なところには、メタボリックシンドロームといわれる「内臓脂肪型肥満」がありますよね。

そうです、「肥満」も原因なんです!

放置しておけば、動脈硬化による心筋梗塞、脳卒中になる可能性も十分にあるということです。